166年前、オールド・トム・モリスがプレストウィックの1番ティに立ち、歴史上最初の一打を放ったあの瞬間から、偉大なる者も無名の者も、プロもアマチュアも、そして地元のクラブ愛好家たちも、誰もが同じ夢を抱いてきた。
最後のパットが沈む瞬間の歓喜。割れんばかりの歓声を浴びる陶酔感。最終ホールのグリーンに自分の名前が響き渡るあの感覚。クラレット・ジャグに触れる手の震え。そして、生涯をかけた野望が、4日間の喜びと苦悩、プレッシャーと期待の末に結実する、あの栄光。
全英オープンの優勝に勝るものは、ゴルフ界に存在しない。
最古のメジャー選手権は、プレストウィックの名士であったエグリントン伯爵とジェームズ・フェアリー大佐が、アラン・ロバートソンの後継者を決めようと発案したことに始まる。先駆者であるロバートソンは、1850年代にスコットランド最高のゴルファーと称えられた人物だ。そして写真で見る限り、おそらく世界最高のもみあげの持ち主でもあった。
幾千もの選手が頂点を目指したが、166年の歴史の中でクラレット・ジャグを手にしたのは、わずか91人に過ぎない。
パドレイグ・ハリントンは「全英オープンが続く限り、私の名前はあのトロフィーに刻まれ続ける」と語った。「自分がこれほどのことを成し遂げられるなんて思ってもいなかった」
今週の日曜日、15人の歴代チャンピオンが、あの至福の瞬間をもう一度味わおうとティに立つ。そして141人が頂上を目指す。
栄光を手にできるのは、たった一人だ。
第154回 全英オープンの舞台として、ロイヤル・バークデールはこれ以上ない会場だ。
公正でありながら容赦なく、劇的でありながら壮観。このコースを特徴づけるのは、フェアウェイに沿って連なる威圧的な砂丘だ。ティボックスに立つ者を睨みつけるように迫るその地形は、一瞬たりとも気を緩めることを許さない。
ここで勝てるのは、真に最高の者だけだ。ピーター・トムソン(2度)、アーノルド・パーマー、リー・トレビノ、ジョニー・ミラー、トム・ワトソン、そしてジョーダン・スピース。バークデールの優勝者リストには、ゴルフ史に名を刻む偉人たちの名前が並ぶ。
美しさと危険は表裏一体だ。リンクスゴルフは「不完全な完璧さ」を持つ。フェアウェイも、グリーンも、そしてハザードでさえも、自然が形作った試練の場であり、うねりとカーブ、風と水が選手を翻弄する。だが、バークデール11番のティボックスに立ち、砂丘とアイリッシュ海が360度に広がるパノラマを眺めたとき、これ以上の光景があるだろうかと問わずにはいられない。
「ここに来たことがある選手なら誰もが、世界最高のコースの一つだと言うはずです」と、コースから3マイルのサウスポートで生まれ育ったトミー・フリートウッドは言う。「全英オープンの開催コースの中で、間違いなく最高の一つです」
今週もまた、天気が主役の一人になるだろう。
2008年大会でのハリントンの優勝は、伝説として語り継がれている。それは彼が世界最高峰のフィールドを制したからだけではなく、自然の猛威に打ち勝ったからでもある。激しい突風が吹き、季節外れの寒さと降り止まぬ雨に襲われた。その渦中にいたビジェイ・シンに聞いてみるといい。あの大会では、最終スコアがアンダーパーになった選手が一人もいなかった。
「最悪、最悪、とにかく最悪の天気だよ」と彼はこぼした。もっとも、フィジー出身の彼を擁護するならば、天気予報で(イングランドの)サウスポートと(南国の)スバが同時に語られることなど、まずあり得ないのだから無理もない」
しかし今週は、少し事情が違うかもしれない。英国の夏はすでに二度の熱波に見舞われており、今週の予報は記録的な高温と、ところどころで激しい雨を示している。コースのコンディション自体は完璧だが、乾燥した天候がフェアウェイを緑から金色へと変えた。ボールは乾いた地面を素早く転がる。ティショットのコントロールが、勝敗を分ける鍵となるだろう。
さて、2026年の主役たちに目を向けよう。
ハリントンは一つの指標となるだろう。アイルランドの英雄は、シンがグローブを絞り続けていたあの嵐の中、全英オープン連覇を達成した最後の選手だ。実際、2012年にアーニー・エルスが2度目のクラレット・ジャグを手にして以来、2度目の優勝を果たした選手は一人もいない。その後の12人の優勝者は、いずれも初めてチャンピオン・ゴルファーの称号を手にした選手たちだった。
スコッティ・シェフラーは、その流れを断ち切ることを狙っている。テキサス出身の彼は、1年前のロイヤルポートラッシュで4打差の圧勝を演じ、まさに絶頂期にあった。あの勝利は、見る者を魅了する圧巻のゴルフだった。灼熱の太陽の下でバークデールに乗り込む今週に先立ち、シェフラーは先週のスコットランドオープンで4年ぶりとなる予選落ちを喫した。本人にとっては不本意な結果だったに違いないが、ライバルたちが注目したのは別の事実だった。予期せず空いた日曜日、シェフラーはバークデールで追加の練習ラウンドを行い、コースに適応するため黙々と努力を続けていた。
ロリー・マキロイは常に優勝候補の筆頭だ。4月に2度目のマスターズ制覇を果たした直後の今大会、彼は2度目のクラレット・ジャグをも狙っている。昨夏のポートラッシュでは、何千人ものギャラリーを率いる地元の英雄として大会を沸かせた。今年、その役割を担うのはフリートウッドと、ロイヤルバークデールのメンバーであり“生粋のサウスポートっ子”のマシュー・ボールドウィンだ。ボールドウィンは最終予選を勝ち抜き、ホームコースでの全英出場という夢を実現させた。
フリートウッドはこのコースから5分の場所で育ち、クラブを握り始めた頃からバークデールに憧れ続けてきた。幼い頃、父ピートと2人で5番フェアウェイ脇のフェンスの隙間からこっそりコースに入り込んでは、数ホールを楽しんでいたという。「いつもメンバーがバーに引き上げた頃合いを見計らって忍び込んでいた。父は彼らに見つからないよう、実に巧みに立ち回っていたよ」とフリートウッドは笑いながら語ったことがある。
35歳となった今、フリートウッドは1992年のサー・ニック・ファルド以来となるイングランド人優勝者、そして1969年のトニー・ジャクリン以来となるイングランドのコースでのイングランド人優勝を目指す、地元勢の筆頭格と言っていい。1998年にロイヤルバークデールでシルバーメダルを獲得したジャスティン・ローズ、タイレル・ハットン、マシュー・フィッツパトリック、そして全米プロ選手権覇者のアーロン・ライも、優勝争いに絡んでくるだろう。
アメリカ勢では、全米オープン王者に輝いたばかりのワインダム・クラークが危険な存在だ。2024年チャンピオン・ゴルファーのザンダー・シャウフェレと、2021年優勝のコリン・モリカワも好調を維持している。2017年にロイヤルバークデールで忘れられない勝利を飾ったジョーダン・スピースは、リンクスでは常に脅威となる。トップ3フィニッシュの実績を持つクリス・ゴッターアップとキャメロン・ヤングも侮れない。
欧州勢は2019年のシェーン・ローリー以来、チャンピオンを輩出していないが、ジョン・ラーム、ビクトル・ホブランド、ルドビグ・オーベリの3人は今季好調だ。
歴史が全英オープンを作り、そして全英オープンは常に新たな歴史を刻み続ける。その脅威的なカーブと吹き荒れる風を持つバークデールは、次の章を綴るにふさわしい舞台だ。