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桂川有人

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1打届かず無念の予選落ちも「成長できた」

予選ラウンドを7オーバーで終えた桂川有人。2度目の全英オープンは予選通過がかなわなかったが、本人は「成長できている良い部分もけっこう多かった」。ポジティブに捉えた。

セントアンドリュースで行われた2022年大会では、初出場ながら見事予選通過を果たした。最終日終了後、47位でゴルフの聖地を離れた際には「もっと上に行けるのではないか」と意欲を見せた。

迎えたロイヤルトゥルーン大会。初日は雨風が吹き荒れてフィールドが乱れるなか、桂川も「76」を叩いて5オーバー。しかし「上も伸びてないと思うので、明日いいプレーができれば、まだ全然チャンスはある。明日1日また精いっぱい頑張りたいと思います」と奮起を誓った。

そして2日目。雨はなかったものの、大西洋からやってくる海風はさらに強くなった。世界中から集まった百戦錬磨のトッププロたちでさえも顔をしかめ、アンダーパーを出したのは157選手(うち3人は途中棄権中)中20人にも満たなかった。

一方の桂川はこの日2バーディ、4ボギーの「73」でフィニッシュ。最終的にカットラインには1打届かなったものの、タフなコンディションのなかで踏ん張りを見せ、日本勢では松山に次ぐ「149」のスコアで大会を去ることになった。

自身のプレーについては、「バンカーショットだったり、成長をできている良い部分もけっこう多かったが思うようにショットが打てずに、バーディチャンスと言うバーディチャンスも少なく、そこがちょっと足りなかった」。冷静に自身のパフォーマンスを振り返った。

今後の課題はショートゲームの向上だ。過去2回出場しているメジャーでは、どちらも予選突破に成功。しかし今大会でそれができなかった理由の一つが自身が得意とするショットの不調。同時にこれはアプローチとパッティングの力不足を意味すると桂川は言う。

2日目のストロークゲインドの指標を見ても、それは明らか。オフ・ザ・ティ部門はトップ10以内にランクインする一方、アプローチとパター両部門では下位に低迷。特に25歳が挙げるのがパッティングの改善だ。

自身のウィークポイントを聞かれ、「パッティングの読みですかね。トップ選手の読み方とか、すごい。転がりとか、読みだけではないとは思うんですけど、その辺も研究したい」と返答している。

ショットについても、現地でプレーしたから得られるものはあった。

「フォローの風の時とかグリーンが硬くて、ウェッジで打っても10ヤード先にいったりして。手前ピンの時も難しくて、番手を下げて打つのも怖い。その辺の打ち方、落とし方も勉強が必要だと感じた。ただ来ないと触れられなかったり、想像だけではなく体感することによって成長できる部分はある。出場できたことが良かった。これで終わりではないので、どんどん成長していければ」と前を見据えていた。

第152回全英オープン

7月18日(木)~21日(日)

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