快晴のもと進んだ、今年の世界最古のメジャーの最終日。現地時間の午前11時40分にスタートした松山は2番のロングホールでバーディ。5番でもスコアを伸ばして、9番でも再びバーディ奪取。フロントナインを「33」でフィニッシュする。
後半になるとさらに一段ギアが上がった。10番で10メートルの長いパットを沈めて勢いに乗ると、11、12番でも切れ味鋭いアイアンショットからバーディチャンスをつくり出し、4連続バーディ。一気にリーダーボードを駆け上がり、4位タイまで急上昇する。ギャラリーからは「ゴー、ヒデキ!」の声援が何度も飛んだ。
しかし迎えた13番。1打目をグリーンサイドバンカーに入れたものの、セカンドはナイスアウト。3メートルにつけ、今大会ショートパットが好調な松山だけにパーセーブが期待されたが、惜しくも外してこの日最初のボギー。勢いを失った。
それでも、大会を盛り上げる猛チャージを見せ、3日目終了時に話していた「トップ10を目指して頑張る」という言葉どおり奮闘。改めて、ワールドクラスのトップゴルファーとしての実力を証明した。
ホールアウト後は「いいところもありましたし、そうでないところもあったので、もっと高い精度でやっていかないといけない。練習しないといけない」と自身に厳しい“らしい”一面を見せたものの、「ベストは尽くした」と納得の様子だった。
初日3オーバーと出遅れたが、その後の3日間で巻き返し、終わってみればトップ20に食い込むパフォーマンスを披露。全英での自身最高位である2013年ミュアフィールド大会の6位、2023年ロイヤルリバプール大会の13位、2017年ロイヤルバークデール大会の14位には及ばなかったものの、しっかり立て直した。
テレビインタビューの最後には、日本のファンに向けて「良いプレーはできなかったですけど、来年に向けてまた頑張っていきたいなと思います」。
来年、ロイヤルバークデールで開催される第154回大会での活躍に期待したい。